こんにちは。ShotaMantaです。
本記事では、カメラの絞り値(F値)について解説していきます。
早速ですが、本記事を見つけたみなさんは、以下のような悩みをお持ちではないでしょうか。
- 絞り値、F値の概要が分からない
- 絞りが写真にどのような影響を与えるか分からない
- シーン別の設定方法が分からない
カメラを購入するまでは「絞り」や「F値」という言葉を耳にすることは滅多にありません。そのため、カメラを持っている人でさえもしっかりと理解できている人は多くないでしょう。
しかし、「絞り」の理解無しには、カメラを上達させることは決してできません。
本記事は、カメラの絞りについてしっかりと理解し、写真を上達させていきたいというみなさんに向けた内容となっています。読み終える頃には、絞りをしっかりと理解し、実践できるような状態になっているはずです。
カメラの重要要素については、以下記事で全容をまとめているのでチェックしてみてください。
絞りの概要
絞りとは
早速、カメラの絞り(F値)について説明していきます。
その前に、一つ質問です。
みなさんは、目の機能の一つである「瞳孔」をご存知でしょうか。

「瞳孔」は、目の中心にある黒く見える部分です。この点は、明るいところでは小さくなり、暗いところで大きくなります。この瞳孔が開閉することで、私たちの目に入ってくる光量を自動で調節してくれています。
カメラの絞り(F値)は、「瞳孔」と全く同じ働きをしています。
絞りの仕組みと与える影響
絞りは、実際には羽根のようなもので調整しています。

カメラ内部には、穴の大きさを調整する「絞り羽根」が備わっており、この羽根が開閉することで、レンズを通過する光量が変化します。
また、絞りは「光量」だけでなく「ボケ感」にも大きな影響を与えています。

- 数値が小さい場合(開放)
┗絞りが開いており、写真全体が明るくなります。
┗レンズを通過する光の角度が広くなり、ピントの合っていない部分が大きくボケます。 - 数値が大きい場合(絞り込み)
┗絞りが閉じており、写真全体が暗くなります。
┗レンズを通過する光の角度が狭くなり、全体的にシャープな描写になります。
【F値別】撮影シーン紹介
こちらでは、F値別の撮影シーンを紹介していきます。
みなさんが撮りたい写真を想像しながら、参考にしてみてください。
【F1.4〜F3.2】大きなボケ味が得られる開放側の絞り値

SONY ILCE-7M3, FE 24-70 F2.8 GM II, 65mm, 1/15秒, f/2.8, ISO2500
- ポートレート撮影:人や動物など被写体を目立たせたいとき
- 夜景や暗所での撮影:夜や室内での撮影など、光量の少ない場所で撮影をするとき
【F3.2〜F8.0】標準的な絞り値で汎用性が高い

SONY ILCE-7M3, FE 24-70 F2.8 GM II, 24mm, 1/100秒, f/8.0, ISO100
- スナップ写真:街中での気軽な撮影をおこなうとき
- 風景写真:全体がくっきりとした写真を撮影したいとき
【F8.0以上】シャープな描写が得られる実用絞り値

SONY ILCE-7M3, FE 24-70 F2.8 GM II, 29mm, 3.2秒, f/9.0, ISO100
- 建築物・マイクロ撮影:被写体の細かい部分まで写真でしっかりと表現したいとき
- グループ写真:グループ写真で被写体全体の顔をはっきり撮影したいとき
【注意点】回折現象とは
みなさんは回折現象をご存知でしょうか。回折現象とは、絞りを極端に絞り込むこと(F16〜F22)で、光が絞り羽の端で曲がってしまい、画質が低下してしまう現象のことです。
ここでは特に詳しく説明はしませんが、一般的にはF11までの使用が推奨されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では、カメラの絞り(F値)について詳しく説明をしてきました。
冒頭でもお伝えはしましたが、絞り(F値)の概念は奥が深く、すぐに習得できるスキルではありません。しかし、理解無しに撮影はできない重要な要素となりますので、しっかりと覚えていきましょう。
絞りをしっかりとマスターできれば、今までよりも格段に良い写真が撮影できるようになるはずです。
もし、他にも分からない点や扱ってほしいテーマ等がありましたらお気軽にコメントをいただければと思います。
本記事は以上です。ご覧いただき、誠にありがとうございました。
ShotaManta
また、以下記事では私がブログを始めた理由について述べています。ぜひチェックしてみてください。
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